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◎悩む人と悩まない人がいるのはなぜか?
同じような人間関係の中にいて、同じような状況に置かれていても、「悩む人」と「悩まない人」がいます。つまり、「悩みやすい人」と「悩みにくい人」がいるのです。これはいったいどういうことでしょうか?
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この理由を探るために、悩みがどうして生まれてくるのかを考えてみましょう。
普通、「こうあってほしい」という自分の願望と「ところが実際はこうだ」という現実とのギャップが大きければ大きいほど、悩みは生じやすいと考えがちです。でも、実はそうではありません。自分の願望と現実の自分を比較すれば溜め息の出ることはありますが、そのことを悩むということはあまりないものです。
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では、何に悩むのでしょうか? それは自分の中にある「こんなものだろう」という基準点のようなものと現実とのギャップに悩むのです。
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たとえ話で説明しましょう。もしあなたが「年収1億円稼げるようになりたい」という願望を持っていて、現実の年収が400万円だったとしても、あまり悩みは生じないはずです。それは、あまりにも願望が大きすぎて現実感に乏しいからです。
ところが「自分の仕事の量や質を考えると年収700万円ぐらいの価値はあると思う。同業の知人に聞くとそれくらいもらっているらしい」という基準があったときに、「しかし、私は500万円しかもらっていない」という現実があるとすれば、これは悩みの要因になります。なぜならば、悩みが十分に「現実的」だからです。そして、「入った会社が悪かった」とか「自分は正当な評価を得られていない」といったように思うわけです。
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このように、悩みとは、この自分の中にある基準点と現実とのギャップによって生じてくるもののようなのです。
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では、悩まない人というのはどういう人なのでしょうか? それはたとえば「500万円あればそこそこ暮らしていけるし十分だ」という基準に対して、「480万円の年収をもらっている」というような場合です。これは、基準点と現実とのギャップが少ないために、それほど悩む必要もないのです。そして、もしこの人の年収が550万円ならば、大いに満足することさえできるのです。
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基準点をどこに置くかによって、私たちは、悩んだり、悩まなかったり、満足したりするのです。ここでは、わかりやすい例としてお金を出しましたが、これは人間関係においても同じ考え方ができます。「こんなものだろう」という基準点がどのあたりにあるかによって、悩みの度合いの大小が決まってくるのです。
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