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◎基準点はどのように形作られるか?
この基準点は個々で違います。それを作るのは、個人の特徴と置かれた環境の相互作用です。つまり、「過去の経験」「個人の性格」「情報の質と量」「相談相手の有無」などが絡み合って作られるものなのです。また、それは時間の経過や場所の移動に伴って変化するものでもあります。
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たとえば、不定期の休みしかとれなかった職場から週休制の職場に転職した人は、「ずいぶん待遇がよくなった」と感じるかもしれません。ところが、週休2日の職場から週休1日の職場に転職した人は「待遇が悪くなった」と思うかもしれません。どちらも週に1日の休みがあることに変わりはないのに、感じようは正反対になるわけです。
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たとえば、同僚との関係で悩んでいる人は、一人で悩んでいるといつまでもつらいばかりで、会社を辞めてしまおうかと思うかもしれません。でも、誰か相談できる人が身近にいて、「そういうことは誰にでもあることだよ」と一言アドバイスをもらえば、すっと気持ちが楽になることもあるでしょう。悩みは同じなのですが、相談できる人がいるかどうかで悩みの重さが変わってくることもあるのです。
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たとえば、20歳のときに「年収240万円あれば十分さ。何よりもやりがいのある今の仕事が好きだ」と何も悩まず平気だった人でも、30歳になって扶養家族を持ったときに年収がほとんど変わらなければ、「これでは困る」と悩みはじめることもあるでしょう。
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このように、基準点はいろいろな要素によって変わっていくものです。だから、悩んでばかりいた人が何かをキッカケにして悩まない人に変身することもあれば、悩みなんてないと思っていた人が突然悩みはじめることもあります。それはすべて、基準点の変化によってもたらされるものなのです。
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悩みが生じたときには、自分の基準点がどのあたりにあるのかを考えてみることが大切です。その基準点を上げたり下げたりすることで、悩みの度合いが変わっていくことを知れば、悩みを相対的なものとして冷静に見ることができるようになるからです。
そのためには、自分一人で悩まないこと。誰かに相談して、客観的な視点からあなたの悩みを判断してもらうことも重要なことだと思います。
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