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◎人間関係に強い人は常識を身につけた人
悟りを開いた禅の高僧ならば、悩みがまったくないということもあるのかもしれません。しかし、普通の生活を営んでいる人間で、まったく悩みがない人などいないと考えてもいいでしょう。誰でも一つや二つ、あるいは三つや四つ、悩みを持っているものです。
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ただし、物の見方や考え方、態度・振る舞いを変えることによって、悩みを減らすことができると思うのです。とりわけ職場の人間関係の悩みというのは、ビジネスが基本にあるものだけに、変えることができるものだと思います。
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では、どうすればいいのか? その第一の秘訣は「うまくやろう、うまくやろうとしないこと」です。職場の人間関係をうまくやろうとする人ほど、人間関係を理由に転職していくことが多いのです。
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では、「うまくやろうとしない」とはどういうことか? それは仕事上のつきあいを普通におこなうということです。喧嘩をせず、相手との距離をしっかり置いてつきあえばいいのです。
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そのためには、まず職場のマニュアルを身につけることが第一。あいさつ、言葉遣い、他人への気配り、報告・連絡・相談のしかた、電話の受け答えなど、基本的なマニュアルをしっかり身につけて、それにしたがって振る舞うこと。この基本をないがしろにしていることが、トラブルの原因となっていることが非常に多いのです。いわば、避けられるトラブルを自分で引き寄せてしまっている人がたくさんいるのです。
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こういう人は、転職先でも同じようなトラブルを引き起こす可能性が非常に大きいと言えます。トラブルの原因が自分にあることをわかっていないために、すべてをまわりの責任にして、自己反省をせず、孤立してしまうことになりがちです。トラブルの原因を理解するにも、職場の基本常識としてのマニュアルを覚えることが大切なのです。
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次は中級編。マニュアル通りに動くことができるようになったら、次は、「なぜそういうマニュアルが大切なのか」を理解することです。どういう振る舞いをすれば、どういう結果になるということをよく考えて、それを行動に活かしていくようにします。それによって、たとえトラブルが起こっても、その原因がどこにあるのかを客観的に見ることができるようになります。
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中級編を身につけて上級者になると、マニュアルから離れて自由自在に振る舞い、それが何もトラブルにつながらないように行動することができるようになります。それは職場の中で自立するということです。こういう人には、悩みを相談されたときにも「今の職場にいるよりも他に移ったほうがいいのでは?」というアドバイスをしやすいものです。転職することによってしか好転しない種類のトラブルというのも、現実にはあるからです。人間関係の常識を知った人の悩みだからこそ、本人以外のところに原因があることも多いものなのです。
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人間関係に強い人は、このような基本マニュアルをしっかりマスターしている人と言ってしまってもいいと思います。つまり、誰でも人間関係の上級者になる資格はあるということなのです。 |
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