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よい転職、悪い転職 1

◎「よい転職」=「後悔しない転職」
 よい転職とは、言葉を替えて言えば、「後悔しない転職」ということになるでしょう。転職に限ったことではありませんが、あとになって「あのときこうしておけば…」「こうしなければ…」と悔やむことほど虚しいものはありません。後悔先に立たずと言うように、時間は後戻りできないのです。
 したがって、未来にいかなる出来事が待ち構えていようとも悔やまないこと――これがよい転職をするための最も基本的な心構えと言えます。

◎「後悔しない転職」の4つのポイント
 では、後悔しないためには具体的に何をチェックすればいいのでしょうか? それは大きく分けると次の四つになります。

 (1)転職する理由を明らかにする
 (2)転職後のライフプランを検討する
 (3)転職先の調査を念入りにおこなう
 (4)転職する時期をよく考える

 これらの四つが「よい転職」の条件ということができるでしょう。ではさっそく、一つずつ、その中身を見ていくことにします。


◎転職する理由は何?
 まず何よりも大切なのは、なぜ転職しようとするのか、その理由を明らかにすることです。さらに具体的に言えば、「現実逃避型の転職になっていないかどうか」をチェックすることが大切です。
 「現実逃避型」とは、人間関係や仕事上のトラブルからとにかく楽になりたいと考え、「会社をやめれば自由になれる」と安易に決断して、現在の苦しさから離れるために転職するというパターンです。
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 確かに、会社を変わることによって目先の苦しさからは逃れられるかもしれません。その結果、すべてが好転していくこともあります。ただし、苦しさを克服しようとする努力をしないまま転職に活路を見出そうとすると、転職先でも同じことの繰り返しになるケースが多いのです。
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 とりわけ人間関係のトラブルというのは、相手と自分とのかかわりの中で発生するものです。ゆえに、トラブルの原因はすべて相手にあり、自分にはまったく責任がないとは言い切れないことも多々あります。
 そうした場合、少なくとも自分サイドの責任を冷静に見つめ、克服しておくことが必要です。そうしないと、何度でも同じことが起こりかねません。転職によって気分一新頑張ろうとすることはいいことなのですが、職場を変えるとともに、自分自身を変える努力も求められることを覚えておきましょう。
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 では、適切な転職理由とはどういうものでしょうか? 最適なのは、自分の目標が明確になっていて、転職によって、その目標の実現に一歩でも二歩でも近づけるようになることです。つまり、今まで経験を積んできたことを土台に、その上のレベルにステップアップできるような形の転職が望ましい、ということなのです。
 これは二番目のチェックポイントであるライフプランの検討とも結びつくことですので、そちらで述べましょう。


◎転職後のライフプランを決めておこう
 「自分はどのような人生を歩みたいのか」を考え、それに沿って大まかなライフプランを立てておくことは、自分の生き方の指針を決める重要なポイントです。そしてライフプランを立てる上では、「どのように働くか」ということが大きな柱になります。私たちは働くことによってお金を得て、それによって生活を営んでいるのですから、仕事を抜きに人生の計画を語ることはできません。
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 仕事をライフプランに組み込むとは、就職や転職について考えることです。就職をプランの中に入れることは比較的簡単ですが、転職まで計画するの容易ではありません。というのも、同業の他社に転職する場合は計画に大きな狂いは生じないかもしれませんが、異業種への転職となると、ライフプランそのものを練り直さなくてはならなくなるからです。最初からそのような計画を立てている人はあまりいないでしょう。
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 そこで、転職を考えるときには、それが自分の立てたライフプランにどのような影響を及ぼすのかをよくよく考えてみる必要があります。収入、人間関係、技能など、それまでに蓄積したものが新天地でどのように変化するのかをきちんとイメージしておくことが必要です。過去の蓄積が活かせるのならいいのですが、まったく無駄になってしまうとか、大きな変化が生じるようなら、再度計画の練り直しをおこなわなくてはなりません。
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 「転職してみればなんとかなるさ」と、なんの根拠もないまま、そのときの気分で転職をして失敗したという事例はいくつもあります。なんとかなることもあれば、どうしようもならないこともあるのが本当です。常にリスクはあるのです。そのリスクを少しでも少なくするために、転職理由を明確にすることに加えて、転職後の自分の人生設計について、事前によく検討しておくことが欠かせないのです。
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